冬にも水は1日に2ℓ必要か

こんにちは!昼間も過ごしやすくなってきました。いかがお過ごしでしょうか?

先日、1日に摂る水分量についてご質問いただきました。涼しくなり、喉の渇きを感じなくなってきます。でも、「夏と同じ量を摂っても良いのか」とのことでした。

「喉が渇いた時には脱水症状になっている」「1日に飲む水分量は決めましょう」とよく言われます。今回は1日にどれくらいの水分量を摂ったら良いのか書きました。

暑い夏。気温が高い日中に屋外で活動する。こんな場合は活動前にも水分と合わせて塩分が必要です。または、寒い冬。1日屋内でじっとしている。こんな場合は体調に合わせて摂れば充分です。

極端な例を出しましたが、「気温と活動量」で必要な水分量が変わります。不感蒸散(ふかんじょうさん:何もしなくてもかく汗のこと)は1日に1ℓと言われます。トイレでは1日に約5回で1ℓを排出します。このことから1日に2ℓの水分を摂ることが目安となり、よく言われています。

でもどうでしょう。「身長」「体重」「年齢」「食事の量や回数」「生活習慣」お一人お一人違います。成人の場合で1日に必要な水分量は約2~2.5ℓです。食事から摂れる水分は、1日に約1~1.5ℓなので、日常生活を送るなら1ℓでも十分な計算です。

ですので、適切な量を知るには、まずはご自身が1日に摂っている水分量を把握しましょう。ペットボトルなどに入れた水が減った量でみます。トイレの回数が多くて(1日に8回以上)、「尿の色」が薄い場合は摂りすぎかもしれません。3日~1週間くらいみてみましょう。

年齢が低いほど代謝が高くなるので、より水分を必要とします。赤ちゃんは1日に何回も母乳が必要ですよね。また、年齢を重ねると、「筋肉量」で変わります。筋肉は血液をポンプ作用で全身に巡らし代謝するので、それだけ水分が必要です。

それから、カフェインやアルコールは利尿作用があり、体内の水分量が変化しやすいので、補給が必要です。下痢など体調不良の時も当然ですね。

これから寒い冬に入ると、喉の渇きも感じにくくなります。水分量は夏とは変わります。摂りすぎると、むくんだり、腎臓に負担をかけて疲れやすくなることがあります。1日に摂る回数やタイミングなども、あらかじめ決めておくと良いかもしれません。

ご自身の大体の1日に摂っている水分量が把握できたら「環境」「運動をするのか」「家事・仕事をするのか」「飲食の内容」「体調」によって変えるのがよいでしょう。まずは、1ℓ前後が目安になりそうです。ご質問、ご相談いつでも受付ております。

【大阪府平野区*西村鍼灸接骨院・喜連瓜破院】院長 西村清司

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