皆さまは「関節がゆるい」とか「グラグラする」と感じたことがありますか?
特に子供や女性には体が柔らかいことで、関節が安定しにくい方はおられますが、先日は男性(19歳)の方からのご質問で「痛みはないけれど、スポーツ時に肩がゆるく抜けそうな感じがする」と相談を頂きました。男性は硬式野球部で肩を酷使し、痛めた経験からトレーニングやストレッチなどのセルフケアもしていました。長年、その方の施術をしていて肩の関節を含め体の柔軟性は普通です。
久しぶりに野球を再開。軟式ボールを投げたところ、軽くて肩が振り回され、ゆるくなったように感じて肩痛が再発するのではと不安だったそうです。
2回目、3回目のプレーでもその感じは変わらなかったので相談にこられました。
ウォーミングアップ後に、肩のチューブトレーニングを行ってからプレーしてもらうようにしました。そうすると、肩の不安定な感じはなくなり、違和感なくプレーできるようになっていかれました。
今回の「肩の不安定感」を考えてみると〇過去の肩痛で炎症があったことで、関節の不安定さが残っていた 〇筋力低下により関節の弛緩性があった のが多くの原因だったと思います。
肩関節は、関節の動きが身体の中で1番大きく、筋肉でぶら下がるようにあります。運動前に、筋肉を刺激し関節を締めるようにすると安定しやすくなります。
その後は、〇関節の不安定感は減り 〇肩や脇や背中の筋肉痛や疲労感へと変わってきました。
このことから、「運動前の肩のチューブトレーニング」は一定の目的は果たせると考えることが出来ました。
今回は、あくまでスポーツ経験があり、体力がある方に向けた肩関節への対処法の1例でした。
トレーニングや体操やストレッチは、症状やお体の状態で方法が異なります。ご質問やご相談お待ちしております!
【大阪府平野区*西村鍼灸接骨院・喜連瓜破院】院長 西村清司